竹田恒泰氏の著書「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」の中に
日本の食を絶賛する章があって、稲作文化の解説から神嘗祭、新嘗祭に
ついて語って、ひたすら読者に「日本人」という(だけの)自己肯定感
を与えていく部分があるのですが、
そこに、なぜか突然、新嘗祭を重視する会社の名前として、愛媛県の
「ハッピーダイニング(宇都宮貞史社長)」
という極めて具体的な飲食関連会社の宣伝が出てきます。
それまで「新嘗祭は宮中の神嘉殿で毎年十一月二十三日の深夜に…」
と、大きな話をしていたのに、急に一社の名前を挙げて推すのですね。
ああ、この人、この会社となにか濃いつながりがあるんだろうと、
容易に推測できる書き方です。
案の定、ハッピーダイニングは、竹田恒泰氏を講師に勉強会を開いたり、
竹田研究会幹事長の前山亜杜武容疑者(2016年に公金詐欺と4億円の
所得隠しで逮捕・起訴され、初公判で起訴内容を全面的に認めている)
をパネリストに招いたシンポジウムを開くなどしていました。
宇都宮貞史社長と竹田恒泰氏、竹田研究会幹部らが食事する写真も、
関係者のブログにアップされており、親密な様子がうかがえます。
ハッピーダイニングは、2014年に負債額50億円で破産するのですが、
問題は、これがまじめに働いて失敗した結果でなく、粉飾決算によって
複数の金融機関から融資金をだまし取っていたことが発覚し、次々と
取引先から申し立てが行われたことなんですね。
その融資金詐欺の総額は、なんと29億円、宇都宮貞史は逮捕されてい
ます。
さらに、宇都宮容疑者は、ある教団の教祖関係者と組んで、
数多くの一般人や企業から、7千万円、1億5千万円、3億円…など、
大金をだまし取った容疑でも、次々と再再再逮捕されています。
竹田恒泰はとんでもない悪人と組んでいるのです。
宇都宮容疑者は竹田恒泰を担いで「新嘗祭を重視する会社」だの言わせて
自著でも勉強会でも宣伝してもらい、
そして竹田恒泰は、宇都宮容疑者と組んで、竹田研究会の教えを普及する
場を広げ、会員集めに利用していたわけです。
そしてその竹田研究会の幹事長で、竹田の側近・資金調達パートナーの男
も、詐欺で逮捕。
詐欺師と詐欺師の支え合いなんですよ。
一連の“竹田宮さま詐欺”、どう考えたって、とてつもない重罪でしょう。
しかし、いまだに神職を育てる一部大学の中では、強固に竹田恒泰を支持
する基盤があるようです。どうかしていますよ。異常です。
はやくこの詐欺の呪縛から解かれてください。